今日は新宿に映画を観に出掛けました!
「ストックホルムでワルツを」
スウェーデンの小さな街でうまれた
jazz vocalist <モニカ・ゼタールンド>さんの半生を描いたドキュメンタリー。
ここ1ヶ月ほどあるお客様と
「ビル・エバンスの素晴らしさ」について話す機会があり
そういえば家にあるCDを改めて聴いてみようかな。。。と思っていたところ
モニカとビル・エバンスの「Waltz For Debby」が
ふと目に留まり聴き直していたばかりでした。
まだjazz vocalを始めたばかりの頃。。。
それまでJazzという世界での歌手をほとんど知らず
"ビリー・ホリデイ"。。ほどしか
聴いたことの無かった当時のわたしに
いろいろなお客様が自分のお気に入りの歌手のもの
「これを聴いて勉強しなさい!!」といったものまで
数々の名盤をくださったのでした。
モニカのCDはそんな中のひとつで
なんと他のアルバムも含め
3枚も彼女の作品が自宅のライブラリーにありました!
にも関わらずその頃のわたしは
正直なところそれほど熱心に聴くことのないまま時が過ぎ。。。
それがいまになり。。
しみじみとじわじわと伝ってくる
独特な距離感を持つ歌い方に
「こんなにもいい歌だったんだ〜!」と
感動をしていた矢先にこの映画のことを知り迷わず出掛けました♪
これは運命的かも。。!?と(大げさかな)
こんなに映画を観て涙を流したのはどれほどぶりだろう?
シングルマザーとして
母でありながら歌手として活動することへの葛藤。
父親との長い期間に渡る確執。
自由奔放に本能のまま日々を生き
それをを言葉少なにけなげに見つめている娘。
恋愛においても同様で
さまざまな男性と出逢っていきながらも
その自身の激しさから関係を壊してしまったり。。。
深く傷つき孤独の闇に過ごす時期も
そこから立ち上がり前を向いていくことができたときも
さりげなく見守り続けながらそばで支えるひとりの男性。
何よりその中で流れてくる彼女の歌声。
マイクロフォンの前での美しき姿。
そしてビル・エバンスとの共演を叶えた夜。
ほんとうにひとつひとつのシーンでその度涙が溢れました。
まるで華やかな花の薫りのするような声と
「心で歌う」ことを手に入れた歌い手としてのすばらしさにノックアウトでした。。。
思い出すとまた涙が出そうになるのをがんばってこらえながら
放心状態で電車にゆられ帰宅し
その勢いでいまこのブログを書いています。。
迷い悩むこともたくさんあるけれど
<歌うこと>がある人生をわたしは幸せに思います。
誰かの大切な1日のどこかに
ささやかに寄り添えるような歌を歌っていけるようになりたいな。
明日からまたあらたな想いで音楽と向き合っていこうと思います♪
もう1回寝る前に「モニカのワルツ」を聴いて寝よう!
おやすみなさい☆