Puyara 4

早くも年の瀬に。

今年をゆっくりと振り返りながら

やはりわたしとしては

ファーストアルバムを制作できたことがとても大きなことになります。

前回の続きのお話を!

 

ステイホームの続くある日。。。

思い切ってBOSCOさんへ

正直な自分の今の現状や(音楽活動のブランク中であること)

まだ確かなビジョンがあるわけではないけれど

レコーディングをしたい。ということを添えてメールをしてみたのです。

そうしたらなんと!「よろしければ一度スタジオに見学にいらしてください」とお返事が届きました。

緊張と共にとてもわくわくしながら

初めての湖西線に乗ってスタジオへ向かった日を今でも鮮明に覚えています。

のちのプロデューサーとなる森さんとお会いし

初対面にも関わらず自然と心が開き

気が付けば自分の半生!や音楽性についてなど。。。濃厚な対話をさせていただいたのでした。

そしてスタジオをご案内くださり

写真通りの空間の美しさにただただ感動をしながら。。

なかでもピアノのお部屋の"扉"に何故か強く惹かれました。

尋ねるととても古いイタリアアンティークとのこと。

不思議な安堵感と郷愁のようなものをその扉に感じ

「必ずこの場所で録音をしたい」と決めていました。

当初はサポートギターリストを探し

デモCDを2〜3曲レコーディングするようなプランを考えていたのですが

ご相談を重ねるごとに「ピアノのコードだけでも弾けるのなら自分で弾くのはどう?」ということに。。。

喩えそれが拙くてもレコーディングならばくりかえしトライが可能なこと。

ライン録りという歌とピアノをそれぞれに録音することもできること。

足りない部分を森さんがアレンジをしてくださることで

楽曲として完成させていこう!という結論になったのです。

限られた時間の中でレコーディングがスタートしました。

ほんとうに震えるほどの緊張の中、最初に録音したテイクに

早速アレンジしてくださったものを聴いたときの衝撃を忘れられません。

「なぜわたしの心象がわかるのだろう?」という何色もの感情を織り交ぜたような世界観。

「これはいい作品ができていく!」という確信をしました。

"必要な音"と"いらない音"の選択についても同じ価値観が共有でき

次々とレコーディングが進み、曲数も増えていって

ほぼ3ヶ月ほどで今回のアルバムとなって完成しました。

さまざまなタイミングが重なり叶ったレコーディング!

初めての制作がこんなに恵まれたものになったこと。

自分の望む環境や音響、そして人の力をいただきながら

生まれた音を「形」にする経験ができたこと。

わたしには計り知れないしあわせと学びになりました。

これも紆余曲折ながらも歌うことを続けてきたことへの

「ギフト」をいただいたのだと思っています。

これからも丁寧により深く音作りに向き合い

新たな作品がお届けできたらと思います。

 

今年出会えた方へ

「Puyara」を聴いてくださった方へ

そして支えてくれている家族や友、愛する人へありがとうをこめて♡

新しい年がみなさまにとって光あふれる日々となりますように。

よいお年をお迎えください♪